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『スウィング・キッズ』レビュー

私がスウィング・ジャズに出会った映画、『スウィング・キッズ』(1993年製作)について紹介したい。 小学生の頃、当時大阪にあったテアトル梅田で観た。子供だったために朧気ではあるが、感動した作品である。 時は1939年のナチス政権下のドイツ。...
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『トリコロール 青の愛』レビュー

愛とは、時に手放すことである。 クシシュトフ・キェシロフスキ監督のトリコロール三部作のひとつである、『トリコロール/青の愛』(1993年製作)を観た。 ジュリエット・ビノシュ演じる主人公のジュリーは、ある日ドライブに出かけた先で交通事故に遭...
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『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』レビュー

『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』鑑賞。ペギー・グッゲンハイムとは1889年生まれの女性で、主にモダンアートを収集し、多くの芸術家を支えたパトロンである。 彼女の芸術に対する情熱に賭けた人生のドキュメンタリー作品。 私は彼女の...
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『パリの調香師 しあわせの香りを探して』レビュー

香りとは不思議なものだ。 とりわけ、香水は纏う人のイメージを決定づける。 今回ご紹介するフランス映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、本来なら出会うはずのない二人が偶然に出会い、人生を再構築していく物語。 運転手のギョームは、離婚...
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『ベティ・ペイジ』レビュー

私がベティ・ペイジに出会ったのは、ドイツの出版社TASCHENが出していた女性写真家のバニー・イェーガーのポストカードブックだった。 ベティは1950年代アメリカで活躍したピンナップガールである。 セックスシンボルといえば、マリリン・モンロ...
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『ココ・アヴァン・シャネル』レビュー

ココ・シャネル。女性なら誰もが憧れる一流ブランドだろう。 映画『ココ・アヴァン・シャネル』(2009年仏)は、ガブリエルという少女がココ・シャネルを確立するまでの物語。 孤児院で育ち、お針子の仕事、キャバレーなどの酒場で歌うシャネルがファッ...
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『哀愁』レビュー

今回は名画について書きたい。ヴィヴィアン・リーが主演した『哀愁』。およそ80年前の映画だから、モノクロである。 原題は、Waterloo Bridgeという。ロンドンにあるウォータールー橋で、男女が出会い、恋に落ちる。 ヴィヴィアン演じるマ...
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『僕のスウィング』レビュー

今回、ご紹介するのは『僕のスウィング』(2002年仏)だ。 伝説のギター奏者、ジャンゴ・ラインハルトに憧れた少年とロマの少女の短くも淡い恋を描いた物語である。監督は、トニー・ガトリフ。 別コラムで書いた彼が監督の映画『ベンゴ』がハードボイル...
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『ベンゴ』レビュー

『ベンゴ』、それは復讐、熱い血の匂い、故郷を持たぬ者の嘆き----- 今回は、私が愛する音楽映画を紹介したい。 2000年に製作された、トニー・ガトリフ監督の『ベンゴ』である。舞台はスペインのアンダルシア地方。 一人娘のペパを失ったカコとい...
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『愛人(ラマン)』レビュー

久々に観た映画がある。マルグリット・デュラスの体験を本にした『愛人/ラマン』の映画である。 この映画が公開されたとき、私は小学生であった。 地元の商業施設に小さな映画館が入っていて、ポスターが飾ってあったので、よく覚えている。そのときは観て...